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Sony α700はどこに向かう?

 やっと出ましたね、Sony α700
もう待ちに待って、ちょっと待ちくたびれた感のある機種ですが(笑)、いや、嬉しいですね。

 で、今回の機種は実はものすごく期待しています。というのは勝本氏のインタビューにもあるように「撮る」こと「見る」ことのすべてにおいて、最新鋭の技術が注ぎ込まれています」の言葉です。カメラとしての本気度120%かと。

 写真撮影におけるストレスのなさとディスプレイで画像を見た時の破綻のなさの追求が今回の売りなのかと。α-100はどちらかというとプリントを前提に作りこまれたカメラですし、どうしても等倍観察時の高感度ノイズの多さが気になる機種でもありましたし。



 ま、営業トーク入っているといえばそれまでなのですが、スペックを見ると、サプライズのある新機能がないんですね(笑)。で、機能の説明は地味なことが羅列してあります。マグネシウムを使った高剛性と軽量、AF・レリーズタイムラグの改善などなど。新しいのはCMOSで画素数があがった&ノイズ低減ぐらいです。ライブビューは無いし超高速連射もない。

 だからこそ期待できるんではないかと思います。個人的には往年の名機は宣伝文句にホントに華がありませんでしたしね(笑)。オリンパスのOM-10は「小さいことだけを目指しました」ってコンセプトで、実際使ってみるとすごく使いやすかったですし、何より写真を撮る気になった。ミノルタの当時の憧れα-9Xiは1/12000のシャッター速度が売りでしたけど、これもまた地味ですし(笑)。ま、Xiシリーズはミノルタの謎のシリーズですけど(笑)、工業製品としてはよくできていたと思います。

 さて、それはさておき、実は注目しているのが同時期に発売されるT*コーティングのフィルターなんです。多分これはZEISSロゴを見せびらかしたいわけではないと思いますよ(笑)、薄いし(爆)。
 兎に角、光の入り口から出口まで開発陣の理想的状況にしたいというのがここのいでているかと。結構、保護フィルターはなかで乱反射を起こしフレアの原因になりますから、そのあたりを含めてきちんと光学設計どおりの画像を追求したいという、ある種理想主義的思想がこのカメラには見え隠れします。もう一つ、最低感度をISO200にしたためSSを落としたい場合にT*コーティングのNDフィルターを用意したこともそうですね。ISO100に落とした場合ダイナミックレンジが落ちるのを嫌う方は光学設計をレンズ込みでしたNDフィルターを用意しました、ってとこがもう本気以外の何者でもないかと。ISO感度を落とす代わりにフィルターで光量を落とし、CMOSはISO200でダイナミックレンジをとるという、もうね、画質のためなら何でもやってやる(笑)的コンセプトは非常に共感します。

 カメラの本質は撮影の便利さではなく、理想の画質を記録すること。ライブビューも超高速連写もないカメラですが、その理想とするところはカメラのあるべき姿かと思います。そしてこのカメラは是非、ロングランになって欲しいです。デジタル一眼レフが価格競争と新機種競争で疲弊しないためにも、ね。

 勿論、昨日、ボディ+縦グリップ+予備バッテリー(縦グリップはバッテリーが2個収納できるため)+LCD保護カバー(笑)を予約してきました。

あー、フィルターも予約せねば(汗)。
by ttx2ttx | 2007-09-07 20:51 | 機材
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